TOB/MBOを早く知るには?株探RSSとPythonで作る簡易通知システム

TOBやMBOが発表された後、気づいたら株価が大きく動いていた。そんな経験から、「自分で監視したほうが早いのでは」と簡易的な通知システムを試作しました。結論から言うと、24時間稼働のサーバーは要らず、Google Colabで十分でした。

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この記事の結論
  • 監視先は株探の「重要ニュース」RSS(2026年時点で筆者が確認)
  • 発表は平日の日中に集中するため、日中だけ動かせば試作には十分
  • 環境は無料のGoogle Colab、本番化したくなったらVPSへ
  • 通知先は関数で切り出し、最初は print、後でDiscordなどへ

1. どのRSSを監視するか

調べた範囲では、TOB/MBOの速報向けに今も使えるのは株探のRSSでした。

情報源状況TOB/MBO速報向き
株探RSS提供中・更新が速い○
TDnetRSSは廃止(404)×
EDINET有報・四半期報が中心×
Yahoo公式RSSなし×

監視するのは、株探の「重要ニュース」全体のRSSです。TOB/MBOの発表もここに流れてきます。

https://kabutan.jp/news/?mode=1&category=0&rss=1

2. なぜ24時間監視は要らないのか

TOB/MBOは取締役会、法務チェック、監査法人、証券会社、IR部門など多くの関係者が動く大きな意思決定です。そのため、発表は平日の日中や取引時間の前後に出ることがほとんどで、深夜に出るケースはまれです。

補足取引終了後の夕方や、早朝に出る例もあります。実際に動かす時間帯は、過去の発表時刻を見て調整すると安心です。

3. 動かす場所は?選択肢を比べる

最初はRaspberry Piも考えましたが、常時稼働には向かないと判断して見送りました。次にGoogleの無料枠を調べましたが、24時間動かす用途には向きませんでした。

環境常時稼働に向かない理由
Google Colab約12時間でセッションが切れる
Cloud Functionsイベント駆動で、常時稼働向きではない
Cloud Runアイドル時に停止する
Compute Engine無料枠は北米リージョン限定

ただ、日中だけ動かせればよいなら話は別です。Colabは無料で、Pythonがすぐ動き、ブラウザで結果も確認できるので、試作にはちょうど良い環境でした。

4. 実際に動かす手順

  1. ライブラリを入れる。Colabの初期環境には feedparser が入っていないため、最初のセルで実行します。
  2. コードを貼って実行する。下のコードをそのまま使えます。
  3. 止めたいときは停止ボタン。セッションが切れたら、再実行するだけです。
!pip install feedparser

最小構成のコード

同じニュースを何度も表示しないよう、通知済みのリンクを覚えておく仕組みも入れています。

import time
import feedparser
 
RSS_URL  = “https://kabutan.jp/news/?mode=1&category=0&rss=1”
KEYWORDS = [“TOB”, “公開買付”, “MBO”]
INTERVAL = 60   # 秒。1〜3分に保つ
 
seen = set()
 
def notify(title, link):
    # 最初は print。後でDiscordなどに差し替える
    print(title)
    print(link)
 
while True:
    feed = feedparser.parse(RSS_URL)
    for e in feed.entries:
        if e.link in seen:
            continue
        if any(k in e.title for k in KEYWORDS):
            notify(e.title, e.link)
        seen.add(e.link)
    time.sleep(INTERVAL)
⚠️ 相手のサーバーに負荷をかけない数秒〜30秒おきの高頻度アクセスは、迷惑なアクセスとみなされてIPがブロックされる恐れがあります。個人の試作では1〜3分間隔にして、株探の利用規約も確認したうえで利用してください。

5. 通知先は後から決めればいい

通知部分を notify() として切り出しておけば、あとから差し替えるだけで済みます。まずは print で動作を確かめ、安定してきたらDiscordやSlackのWebhookを追加する流れが自然です。

注意LINE Notifyは2025年3月末でサービスを終了しているため、通知先の候補には含めません。

6. 本番運用は必要になってから

24時間監視や安定した通知が欲しくなったら、そのときに月500円ほどのVPSを使えば十分です。cronによる定期実行もでき、自宅のように熱や停電の心配もありません。現時点では、日中だけ動かす試作で足りています。

まとめ:完璧な環境は要らなかった

夜中にTOBはほとんど出ないので、24時間稼働は不要。試作はColab、本番は必要になったらVPS、通知先は後から決める。そう整理すると、最初に想像したよりずっとシンプルな構成で始められました。

※この記事は個人の試作記録であり、投資判断を促すものではありません。


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