聞き慣れない言葉ではないかと思います。

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イントラセルラーレ(非結核性抗酸菌症)という病気です。
現在、10万人に13~14人の確率で発病するとされており、治療法は確立されていません。
父からこの病名を告げられたのが2年ほど前、体重が著しく落ち、体力も徐々に失われていきこの1年以上はずっと入院生活でした。
ある時期を境に週末毎に見舞いにいき、父と何気ない会話を持つ時間を作るようになっていました。

穏やかな時間、特に何ということのない会話、足を指圧してくれと頼まれると「もういいよ」言われるまで続けた。
そんな時間にも終わりは訪れました。
父との別れから、ようやく(なのか、まだなのか)今月末で1年になります。

父は、生涯を通して医療関係に従事していました。
一方で私生活では、詩と音楽を愛する人でした。
生前、長年書き溜めてきた詩を一冊の詩集にまとめ上げ自費出版で本として世に残してくれました。
また、いくつかの作曲を行っていて短い小品をノートに残していきました。

父はキリスト教を信仰していたので最期の時間に際して、見舞いと祈りにきてくれた牧師さんとの間でこのようなやりとりを残しています。

(牧師)「あなたの人生は、どんな人生でしたか?」
(父)「楽しかった・・・」

その言葉を聞いた瞬間、今までずっと我慢していた涙が一機に溢れ出て止まりませんでした。
自分は最期の瞬間に、このように言うことができるのかな・・・。

話は少し遡ります。
2005年、私は年末に大阪城ホールで行われる「一万人の第九」にテノールとして参加しました。その時の感動は今でも忘れません。
その数年後、父も同「一万人の第九」にテノールとして参加。大層いい思い出になったと喜んでいたことを覚えています。

「練習用に聴いて」と父に贈った一枚のCDがあります。

カラヤン指揮 1979年版のLIVEです。

今ではこのCDは手元に戻ってきてしまいましたが、父との確かな絆を感じられた証としてこれからも一人で聴き続けていきたいと思っています。

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