VMware仮想化基盤のリソース管理、見える化への道 | Power BIの活用

仮想化基盤の安定稼働に欠かせないキャパシティ計画。しかし、Excelでの手動集計や静的なレポートでは、刻々と変化するリソース消費のトレンドを掴むのは容易ではありません。そこで活用したいのが、強力なデータ分析ツール「Power BI」です。PowerCLIを使ってスマートにデータを抽出し、ダッシュボード化することで、データストアの空き容量やCPUの使用傾向をリアルタイムに可視化できます。本稿では、エンジニア目線で実戦的な「リソースの見える化」の実装プロセスを公開します。

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ひと目で現状を把握!「カード」ビジュアルで作るサマリー表示

■Total Hosts・・・物理サーバー(ESXiホスト)の総台数

画像の「Total Hosts(ホスト総数)」のカードを作成するために、最もシンプルに物理サーバーの台数だけをカウントしてCSVに出力するPowerCLIコマンドは以下の通りです。

1. 物理サーバー台数を取得するPowerCLIコマンド

このコマンドは、接続しているvCenter内の全ESXiホストを数え、「Total_Hosts」という列名でCSVに保存します。

Get-VMHost | Measure-Object | Select-Object @{N="Total_Hosts"; E={$_.Count}} | Export-Csv "C:\Temp\Total_Hosts.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8

2. Power BIでの設定方法(カードへの表示)

CSVを読み込んだ後、画像左上のデザインを再現する手順です。

  1. ビジュアルの配置: [視覚化] パネルから [カード] を選択します。
  2. データの配置: [データ] パネルから Total_Hosts を [フィールド] にドラッグ&ドロップします。
  3. タイトルの設定:
    • [オブジェクトの書式設定(筆アイコン)] > [全般] > [タイトル] を [オン] にし、テキストに 「Total Hosts」 と入力します。
    • [オブジェクトの書式設定] > [カテゴリ ラベル] を [オフ] にして、下の余計な文字を消します。

■Total VMs・・・VM(仮想マシン)合計台数

画像の「Total VMs(VM(仮想マシン)合計台数)」のカードを作成するために、最もシンプルに仮想マシンの台数だけをカウントしてCSVに出力するPowerCLIコマンドは以下の通りです。

1. 仮想マシン台数を取得するPowerCLIコマンド

このコマンドは、vCenterに登録されているすべての仮想マシン(VM)を数え、「Total_VMs」という列名でCSVに保存します。

Get-VM | Measure-Object | Select-Object @{N="Total_VMs"; E={$_.Count}} | Export-Csv "C:\Temp\Total_VMs.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8

2. Power BIでの設定方法(カードへの表示)

CSVを読み込んだ後、画像左上のデザインを再現する手順です。

  1. 右側の「視覚化」パネルから、[カード](「123」のアイコン)をクリックします。キャンバスに空白のカードが表示されます。
  2. 「データ」パネルから Total_VMs を、視覚化パネルの [フィールド] 欄にドラッグ&ドロップします。
    • ※もし数字が合わない場合は、フィールドに入れた項目の横の「∨」をクリックし、[合計] または [最大値] に設定してください。

■Total Datastores・・・データストアの総容量(GB)

画像の「Total Datastores (データストアの総容量(GB))」のカードを作成するために、最もシンプルにデータストアの容量だけをカウントしてCSVに出力するPowerCLIコマンドは以下の通りです。

1. データストアの総容量を取得するPowerCLIコマンド

このコマンドは、vCenterに登録されているデータストアの総容量を数え、「Total_Datastores」という列名でCSVに保存します。

Get-Datastore | Measure-Object CapacityGB -Sum | Select-Object @{N="Total_Datastores"; E={[Math]::Round($_.Sum, 2)}} | Export-Csv -Path "C:\Data\Total_Datastores.csv" -NoTypeInformation -Encoding UTF8

このコマンドで抽出されたcsvファイルをメモ帳等で開くと以下のような表示になります。(数字はその環境ごとに異なる)

“Total_Datastores”
“32”

2. Power BIでの設定方法(カードへの表示)

CSVを読み込んだ後、画像左上のデザインを再現する手順です。

  1. ビジュアルの配置: [視覚化] パネルから [カード] を選択します。
  2. データの配置: [データ] パネルから Total_Datastores を [フィールド] にドラッグ&ドロップします。
  3. タイトルの設定:
    • [オブジェクトの書式設定(筆アイコン)] > [全般] > [タイトル] を [オン] にし、テキストに 「Total Datastores」 と入力します。
    • [オブジェクトの書式設定] > [カテゴリ ラベル] を [オフ] にして、下の余計な文字を消します。

ここまで、3種の情報を取得しPowerBIの視覚化 – [カード]を選択して表示させる例を説明してきました。ただこれだけでは、目指すダッシュボードの全体イメージが分からないと思いますので、以下のようなサンプルをご提示致します。各パーツが揃ってくればこのような資料に仕上げることが可能です。

✈️ [こちらもcheck!] 失敗しないHyper-V運用。リソース枯渇を防ぐキャパシティ管理のベストプラクティス

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